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第2章 魔界
「全員集まったね。兄さん」
「え、俺?」
談話室に全員を招集したクラヴィスは、全ての進行をルベルに預けようとする。しかし肝心の彼は面倒くさそうに聞き返した。
「ルベル以外に誰がいるの」
「…え、えー………じゃ、お前ら全員魔界の皇帝が殺されたのは知っているな。……寝てたトラオムとトートは」
「ベル姉ちゃんに聞いた~」
「俺も」
結局、クラヴィスに負けた彼は指揮を執った。
寝ていた2人はちゃんとクレーベルから話を聞いていたようだ。
「よし、まぁ結論から言うとだ、魔界の戦力を削ぐ。5割か…6割か…そのぐらいは行けるだろ。ルナ」
「はーい!転送魔法陣はそこに設置したからいつでもいけちゃうし、全然削れる!あ、リューゲはどうするの?」
「勿論、行きますともぉ、貴方方の行く末を見守るのが私の務めとなっておりますからぁ」
「胡散臭」
「トート様はもうちょっと、私に優しくしてくださってもよろしいのではぁ?まぁルベル様も負けてはいませんがぁ…」
「人に死神なんてつけておいてよく言う」
「えぇ~ピッタリではぁ?それにルナ様やクレーベル様からはトト、なーんて可愛らしく呼ばれているではありませんかぁ」
「その口裂くぞ」
「もぉ、私は貴方方と違って"ちゃんと死ぬ"んですからぁ…」
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