骸骨男

3/20
前へ
/20ページ
次へ
17時32分、ドアの前でカギを探し当てた彼はカギを開け我が家に帰ってきた。 鼻歌交じりだ、見るからに上機嫌でリズムよくカバンを机の左に置き、スーツを脱ぎハンガーにかける、無意味なステップを踏みながら服を脱ぎ白い肌着カラフルな靴下を洗濯機に入れる。汗を流すため浴室へ入った。 髪を洗い、首を洗い、手からお腹、腰から足へと洗い全身をシャワーで流し、彼は浴室を出た。髪を乾かしつつ、明日の準備をすることにしたバッグの中身は変わらなくてよい、明日も同じスーツに白いワイシャツ、ネクタイはオレンジ、肌着と落ち着いた色の靴下を準備し、携帯を確認する、友人からの連絡が届いている。軽く返事をして明日に持ち越すことにした。 夕ご飯は、軽めに外で済ませてきた。 18時40分、すべてが準備万端ということを確認して、ベッドへ向かう。 いつもと変わらない一日だった、7月12日仕事も普通、何も問題は起きなかった。少し早いがベッドで横になる。 彼は落ち着いた気持ちで、目を閉じた。 目の前に裸のやせ細った男の人が立っている、周りには何もない。 真っ暗な空間に、私とこの人が立っている。 少しすると、男の口のあたりが歪んできた。え?笑ってる?
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加