真に得るもの

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真に得るもの

「今、まず私達が自由に使えるお金が四百万ある…」 「これでは足りないが増やせばいい」 「ちょっと危険だが…」 「やっぱりあの支配人が言うように」 「得るためにはリスクをくぐるしかない…」 「ギャンブルで増やすんだ」 「いま考えられる選択で一番の方法はこれしかない…」 「みんなにカンパしてもらえれば、もっといいんだが…」 「それは無理だろうから」 サトミは馬場の話しを感謝しながら聞いていた。 無条件で他人である自分のために支給されたお金をくれることに感謝しかできなかった。 「どれで増やすか?」 「このパンフレットに載っているのは」 テーブルに置いてあるガイドブックを手に取りパラパラとページをめくり、目当ての項目を開くと眉間にしわを寄せて、指で本をなぞり始めた。 「ポーカー、ブラックジャック、スロット、パチンコ、ルーレット、バカラ、競馬ゲーム…」 「そうだな」 「ルーレットが一番無難だろう」 「勝ちも大きくできるし、勝負が早い」 馬場はサトミを説得し、ギャンブル会場に足を運んだ。 中央に大きくきらびやかなシャンデリアが輝くフロア こんなにも大きなフロアがあるとは想像もできないほどの空間に、ピカピカと七色に光る機械たち…     
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