Chapter1 檀木ルカ

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「............」 「誤解しないでほしい、とても、とても嬉しいんだ。でも......」 「でもが何!? あなたがどう生きてこうかなんて、あなたの勝手でしょう!!?」 「っ!?......」 「僕が言いたいのは...... あなたはとても素敵な人だってことだってこと。撤回するようだけど、僕はあなたに憧れてる。......人間として。何も卑下し、世を捨てる必要なんてない。僕は振られてしまったけど、次また女の子が仲良くしようと言ってきたなら......ね。自分のあり方を決めるのは自分だけど、それを認めるのは自分じゃないのだから」 「......そうか、ありがとう。そして悪かった、ルカ」 「......いえ、ごめんね、つい。不思議がられたり嫌われたり、フられるのには慣れてる。でも僕は、自分を心の底で嫌うやつが許せないんだ、だから......」 「だろうね、ルカはきっとそんな人間なんだと思う」     
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