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そして3回戦目。
「仕方ないなぁ~。このまま俺がベットせずに勝ってもつまんないし?」
圭がニヤニヤしながら僕を見ている。
いいカードでも出たんだろう。交換する気も無さそうだ。
僕は背中に流れる汗が止まらなくて、耳のそばで音を鳴らす自分の鼓動がうるさくて手が震えていた。
こんな緊張感でポーカーなんてしたこと無かった。
「2枚ベットしようかな~。」
圭がクスクス笑いながら場に200円追加した。
こんな少額の賭け金でかつてこんなに緊張するゲームがあっただろうか。
圭は僕を見た。
固まった僕の表情に勝ちを確信していた。
そして僕は。
「コール。」
その場に残りの2枚を賭けた。
バンっと圭がその場にカードを投げつける。
「フォーカード。ケツ洗ってきな。」
紅い唇が弧を描いた。
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