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『清美ちゃんも見に来てんでしょ?』
『来てると思う、、、。』
『じゃあやっぱりオレの仕事は満塁にして四ツ木に繋ぐ事だね。
オレ達と先生の3人でグルになり、ここまできたんじゃないか?
四ツ木がホームランを打てば全員が幸せになるんだ!
だからオレは死んでも塁にでるから!』
そう言い三谷がバッターボックスに向かった。
「勝ったら学年主任!」
『十条先生このタイミングでまたそれ?』
「先生は解雇の所からもしかしたら学年主任になれるかもしれないんですよ!
もう生唾飲むしかないでしょう!
負けたら、、、負けたら、、、一生教職の仕事から離れて、別の就職探しなんてしたくない。
この歳になって。」
…みんなの希望が詰まってる。
その時!
「デッドボール!!」
『三谷マジ塁に出やがった。
マジか!満塁でオレかよ。』
そう言い立ち上がったら、8番八幡、7番七輪、9番九重の目にはおっぱいが、カナマネージャーの目は円マークに、五ヶ瀬はジャン牌、六実の目にはボディビルの身体が写りこんでるように見えた。
【4番ピッチャー四ツ木君】
『わかった!わかったから!
ここでお願いを言えなかった2番双葉と1番一宮の分まで頑張ってくるから!』
「双葉はもうお願い無いよ。」
『どうしてだ?』
「私が叶えたから。」
みんなが、塁に出ている双葉を見てなるほどなと納得していた。
『カナあれ作るのにどのくらい時間かかった
?』
「いや、まぁかなりかかったかな!
でもやりきった感凄かったよ!
双葉の喜ぶ顔は今でも忘れられないよ。」
『どっちにしてもオレ達は甲子園を目指しここまで来た。
何も無いところから半年でここまで来たんだ!だから今までの努力の集大成を見せてくるぜ!』
こうして、オレはバッターボックスに立った。
…きよみちゃん!
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