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735.07話 ジャイ's side story(解明度50%)
日曜日!
13:25:00
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小泉病院にて緑さんがオレに電話をしてくれた瞬間!
野球場バックスタンドにて!
「もうじき決まりますね。」
「小泉院長がこの野球部に出資するなんて思わなかったですよ。」
「先見の目があるでしょう。
あの面白い人の集まりが今決勝まで来たんですよ!
こりゃもうオッズ100倍の馬が今1位になろうとしてる瞬間みたいな物です!
生で見るしかないでしょう!誠先生も見ていたんでしょうリストラ野球部。
それにあの時救急車で運ばれて来た女の子が今じゃマネージャーで、付き添いに来ていた2人がメンバーで出てますからね。」
「そうですね。
色々とここまでくる過程をみんなテレビで見ていた訳ですからね。
身近に感じますよね。
院長の場合しかも知り合いなら尚更ですよね。」
「本当にそうですよ。
まあ1番のよかった所はカナちゃんが元気になってあそこで笑顔で応援している所ですかね。」
そんな事を考えていたらいきなり隣で見ていた清美が立ち上がり、グランドに向かい叫んだ。
「お願い!
ここまで来たら打てよー。
1回だけならデートでもなんでもしてあげるから!
私があんたら野球部の為に茶髪から黒髪ツインテールに染めて応援にきてるんだからね。
決めんのよ!
絶対甲子園に行けないって100人に聞いたら100人がそう答える野球部で、あんた奇跡を起こそうとしてるんでしょ?
1発でかいの見せてみなさいよ!」
オレの隣で坊主は嫌いと言っていた清美が最後バッターに念を送るように応援していた。
そして敵ピッチャーが最後の1球を投げる為に振りかぶった。
「いけーー四ツ木4番の意地見せたれー!!」
その瞬間キャプテン4番四ツ木がモーションを起こす!
【カキーーン!!】
「おっーー!!!」
この時オレの携帯には緑さんから携帯の着信が入っていた。
この着信はカズキという少年がバイクを買いに来た事を知らせる着信だった訳だが、野球も最終回、最後のキャプテンのフルスイングでテンションが上がり、周りの熱狂も加算され着信に全く気がつかなかった。
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