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すごく綺麗なあの横顔。
耳に残る素敵な声。
頑張っている姿を私は知っている。
そんな私は、後輩だ。
先輩は、もうすぐで卒業してしまう。
どうしよう 戸惑いしかない。
最初の頃、おどおどしていた私に「教室まで一緒に行こうか?」なんて声をかけてくれた。
そんな先輩がいなくなる。
素直な気持ちを聞いて欲しい。
まだ間に合うから。
先輩、聞いてください。
「大好きです。」
やっと言えた。
でも、先輩はいないの。
先輩が座っていた席に向かって私は話かけている。
静かな教室で、私の雫がこぼれ落ちた。
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