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 沙都子は、この弘之君のことが心配で、気掛かりでならず、弘之君の行く末を見定めたいということだけが、最期の望みのようになっていました。  逆に言えば、弘之君を心配に思う気持ちが、沙都子を生き長らえさせているのかもしれません。  その夜は、面会時間終了の午後八時に病室を出て家に帰りました。  
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