*帰れない

6/18
前へ
/128ページ
次へ
「よく食べたね…」 「ああ幸せ!お腹一杯!」 ようやくまともな炭水化物にありつけたと、頬を緩める。 ビールを飲んだ昂祐さんがほんのり頬を赤らめていた。 「…心花、付き合ってくれないかな」 「……えっ…」 周りの話し声や物音、オジサマの笑い声に掻き消される。 「…いやそれは…」 今はお仕事探し第一。 就職しなくては。 就職難民。 色恋に惑わされてる場合じゃない。 「一旦出ようか」
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加