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家に帰ってからひと言も口を利かなかった。
今度はわたしが本気で怒っていた。
無言でお粥を作り、布団に寝かせた。
わかってる。
本気で怒ると口も利かないのはわたしの悪い癖。
言い合いにもならない。
でも。
あんなに言ったのに。
怒っていいところですよね？
って誰に言ってるんだ。
「…あの」
声を掛けられても何を言われても無視した。
「……すいません…でした」
蚊の鳴くような声で寝室にに戻り、そのうちに、お薬が効いたのか眠ってしまったようだ。
玄関の鍵が開いて、誰かが入ってきた。
顔を出したわたしに、
「どちら様…？」
こっちの台詞ですが。
「えっと、あの…？」
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