目覚めた場所は

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「ん、ふぁぁぁ…」 まだ眠い。今日は土曜日だし、もう少し寝ようかな… …にしても眠い。頭がボーッとする。上手く前が見えない… って、あれ?ここはどこ? 「えっ、え?」 私は立ち上がって辺りを見渡した。 いつもよりふかふかのベッド。ピンク色だ。 とても広い部屋だ。私の家のリビングくらいある。 頭がだんだんハッキリとしてきて、自分がどのような状況なのか分かってきた。 「えと、えと…私の名前は、信田莉亜(しのだ りあ)。10歳。読書が好きで、運動は苦手。身長は低め。」 …私がおかしくなったわけではないようだ。 「早く逃げなきゃっ!」 部屋の端にあるドアにのドアノブに急いで手をかけた。 カチャッカチャ 「開かない…」 どうしよ、どうしよ… あ、そう言えば窓があった。骨折くらいで済むならここから飛び降りて逃げようか… 窓の近くに小走りで行き、ラブリーな柄のカーテンを開けた。 「え?ここって…」 窓から見えた景色は、紛れもなく私の通学路だった。そして、場所的に私が今いる場所はとても大きな豪邸として有名な家だ。 だが、誰もそこに誰が住んでいるのか知らなく、ミステリアスだと言われている。 そんな所に閉じ込められてしまうなんて… 一体どうすればいいのだろうか…
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