0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
「ん、ふぁぁぁ…」
まだ眠い。今日は土曜日だし、もう少し寝ようかな…
…にしても眠い。頭がボーッとする。上手く前が見えない…
って、あれ?ここはどこ?
「えっ、え?」
私は立ち上がって辺りを見渡した。
いつもよりふかふかのベッド。ピンク色だ。
とても広い部屋だ。私の家のリビングくらいある。
頭がだんだんハッキリとしてきて、自分がどのような状況なのか分かってきた。
「えと、えと…私の名前は、信田莉亜(しのだ りあ)。10歳。読書が好きで、運動は苦手。身長は低め。」
…私がおかしくなったわけではないようだ。
「早く逃げなきゃっ!」
部屋の端にあるドアにのドアノブに急いで手をかけた。
カチャッカチャ
「開かない…」
どうしよ、どうしよ…
あ、そう言えば窓があった。骨折くらいで済むならここから飛び降りて逃げようか…
窓の近くに小走りで行き、ラブリーな柄のカーテンを開けた。
「え?ここって…」
窓から見えた景色は、紛れもなく私の通学路だった。そして、場所的に私が今いる場所はとても大きな豪邸として有名な家だ。
だが、誰もそこに誰が住んでいるのか知らなく、ミステリアスだと言われている。
そんな所に閉じ込められてしまうなんて…
一体どうすればいいのだろうか…
最初のコメントを投稿しよう!