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「なるほど…そりゃケイサツサマも迂闊に手を出せないわけか。ったく、俺今日忘れ物取りに来ただけなのになぁ、迷惑な連中だぜ。」
「すまないな、だが無事制圧したら気持ち程度だがボーナスが出るからな。協力頼む。」
女性の言葉に、男は目を輝かせて席を立った。
「まじすか?!いよっしゃあー!氷山サン、早く強盗ぶっ殺しに行きましょう!」
「そう慌てるな、作戦を説明する。A班の俺・龍御・速水は正面から入り、受付の2人を。B班の小鳥遊・石川は行けそうなところから入って、金庫に向かった2人を。桐山、今回は俺たちA班の護送を頼めるか?」
「わかった、最短ルートで向かうか。」
「助かる。加賀見は桐山と別の場所で待機していてくれ。」
桐山と呼ばれた人は澄ました顔で返し、加賀見は静かに頷いた。
すると、誕生日席に座っていた女性が、わなわなと震えながら氷山の袖を掴んだ。
「ひ、氷山…。私の出番は…?」
「あなたは所長でしょ。ここの映像を見て、俺たちに指示をしてください。」
「うぅ…また私は留守番か。」
所長の女性は、がっくりと落ち込んでいるようだった。だが、すぐに切り替えて立ち上がった。
「では5分後には現場に向かう!皆、準備の方を急いで頼む!」
所長の一言に、会議室にいたメンバーは急いで準備に取り掛かった。
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