第一章 変わらない日常

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第一章 変わらない日常

「いつまでこんな生活続けるつもりだ」 「このまま何もしないで生きていくつもりか」 「お前は本当に"何もない"奴だな」 ♪♪♪  11月25日 騒がしいアラーム音が部屋中に鳴り響きわたっている。俺はしぶしぶ布団からでてアラームを止める。 外の冷たい空気は身近に迫った冬の到来を感じさせている。そんな季節の到来と呼応するかの様に俺の心は冷めきっていた。 「はぁ……」 深いため息がでる 「最近はこんな夢ばっかりだなぁ……」  独り言を呟きながらTシャツに腕を通す。 父から告げられた言葉は現実世界だけではなく夢にまで悪夢として現れる。全く迷惑な話だ。 「おはよ」 リビングに向かい日課の挨拶をする。 「お..よ..」  父親の冬二(58) 自律神経失調症で感情の起伏がすごくはげしい。基本機嫌が悪く声も聞き取りづらい。 『家族以外は信用できん!!』とか言いながら家族に仕事の鬱憤をはらしてくる。 『家族思いなのよあの人も』と母はいうが俺は信用できない。 何事も基本ネガティブ思考だし、プライドだけは高い堅物親父だ。  俺は気怠い父親の挨拶を流しながら寝室に向かう 「朝だよ、起きて」 「やだ!またこの時間じゃない!ありがとね、おはよ!」     
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