2人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
願わくば、「狐の恩返し」とばかりに、玄関先にネズミを置いて行くのだけは勘弁してもらいたい。
そのうち、「ピンポーン♪」とチャイムを鳴らしてくれるようになったら上出来だな。
私の家「陶芸工房ほたる窯」から直線距離で1キロも離れていない月光池周辺には、これらの動物たちの他、エゾシカやヒグマたちの営みがある。
それを考えた時、過疎地はそのまま自然に戻し、彼らに返還するべきではないのか?
「町おこし」などというのは人間中心のエゴでしかないのでは?
そんな思いが心をざわつかせる。
彼らとてバカではないので、極限状態になるまで民家には近づかないが、雪面に残された足跡を観察していると、確実に目の前までは迫ってきている。
お互いに傷つくことなく、程よい距離間でいるためにはどうしたらいいのか?
こんな過疎地の山奥に住まわなければ考えもしなかったことで日々の時間が消費されていく。
最初のコメントを投稿しよう!