story1

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わたしを月につれてって。 いいよ、どこにでもつれていってやる。いい女がいたら声をかけるのが、男の礼儀、そして義務だ。合コンの誘いは断らない。会社の女の子は全員飲みに行こうと誘う。断られても構わない。 くじけないところがおれのいいところ。さすがに、学生のときみたいに、「君、かわうぃーね」なんて言わなくなったけれど、30才になっても、主任になっても、同期が課長に昇進しても、おれはチャラいパリピでいたい。 ずっとそう思って生きていた。 あの夜までは。 今おれは無差別恋愛をしている。だれでもいい。おれに恋してすぐに別れてくれるなら。
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