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孫策の快進撃はとどまることを知らなかった。
桂陽を攻略した孫策は、そのまま零陵、更には呉郡とたて続けに攻略し、諸侯の許貢、王朗を降伏させた。
しかし全てがすんなりといった訳ではなかった。
投降したうちの許貢の降伏は偽りのものであったのだ。
許貢は東呉の厳白虎と内応して孫策を攻めようとしていた。
しかし、ひそかに潜入させていた間者から、上申を受けた周瑜がすぐさま孫策へ報告。
事がなる前に孫策に露呈した。
報告を聞いた孫策は、
「――なるほどな。であれば、むしろ機を得たのは我等ということか。よくやった周瑜。よし、誰か太史慈を呼べ!」
逆に返り討ちにする策略を見出した。
まもなく太史慈がやってきた。
孫策は笑みを浮かべて、太史慈の肩を持った。
「我が友、太史慈よ。喜べ、早速お前の実力を示す時が来た」
「おお、早速でありますか」
嬉しそうに笑みを湛え、跪く太史慈。
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