第1話ある男との出会い

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第1話ある男との出会い

世界は残酷だ。 全ての世界には強者と弱者の2者が存在している。 俺は圧倒的弱者だった。 今過ごしているこの場所は、辺りは生ゴミが腐ったような強烈な臭いが立ち込める。 下水道が整備されていない住環境の衛生状態は最悪だ。 麻薬の売買、人身売買、窃盗などの現場は日常茶飯事だ。 そんな所に、子供は、居る場所なんかなかった、俺は、毎日、毎日ただ生きる為、メリナの為、必死に食料を、盗み暮らしていた。 そう、俺達、弱者の中の弱者は、 何も出来ない。 何も抗えない。 何も変わることができない。 そんな何も変われないこの状況に、いや、何も出来ない無力な、俺にムカついていた。 しかし、俺の状況は何も変わることなく、時は、残酷にも流れていった、、、、。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ あっヤバイそう思った時には、もう遅かった。 俺は地面に倒れていた。 「お兄ちゃん、お兄ちゃん、、、!!?」 メリナが泣き叫ぶ声が聞こえてくるが、身体動かない。 クソこんな所で死んだらメリナが、、、、 「えっ!?」 気付いたらベットに横たわっていた。 「あっお兄ちゃん起きたんだね。」 さっきまでとは、違う元気な声なメリナが俺に向かって来た。     
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