ヒノミ

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 ヒノミには、オホドから託された花籠に一輪だけ残っている白菊が、囚われたオホドの身のように見えた。 「使者殿……」  花籠と手紙を受け取り、不適に微笑んだヒノミは、ソニがぞっとするほどに美しかった。
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