東京の協力者

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「よし、決めた! 修さん、俺も協力しますよ」 「えっ! 良いのか?」 「はい、俺も近い内に子供作る予定ですから。未来のため……良いじゃないですか!」 「でも圭一くんは管理職だろう? 忙しいなら無理しなくても」 「あー……確かに……でも、休みがないほど忙しいわけではないので、空いた時間は調査に当てられます。明日だって休日ですし。俺にできることなら何でもやりますよ」  圭一くんにこうまで言われちゃ、断ることはできない。 「そうか、ありがとう。じゃあ、さっそくだけど明日のフリーマーケット、一人じゃ心細いから一緒に行ってほしいんだ」 「もちろんです!」  圭一くんが来てくれるのは嬉しい。一人での調査は不安だし、不審者に間違われないかという心配もある。二人なら怪しまれにくいだろう。  明日の行程を話し合っていると、商業施設が徐々に減って、やがて住宅街へと景色が変わった。本当に同じ東京なのかと思うぐらいの変化だ。歩いて五分、見覚えのある家が姿を現す。由香と圭一くんの家だ。 「相変わらず狭い家ですが」  圭一くんは自宅のドアを開けて入るよう促す。「お邪魔します」と、お決まりの言葉を言って上がらせてもらう。玄関には白とピンクの造花と傘立てが置いてある。埃を被っていることはなく、ちゃんと手入れされているようだ。
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