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もう二度と、夢の中へは戻れないけれど。
確かな痛みから逃れずに、もう一度。
その時、どうするのだろう。
本当の自分に戻った時。
そこに残る想い出は、何処までも優しくて悲しくて切なくて。
泣きたくなるような胸の行方を、どうしたら。
ずっと閉ざしていた扉を開いたなら、そこに何を見るだろう。
きっと限りない痛みを知るだろう。
探し求めた愛を知るだろう。
瞳を逸らさず、真っ直ぐ進む。
扉の向こうへ。
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