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僕の名前はスマ・ネイ。こんな自己紹介をすることを、まことにすまないと思っている。
だが、シャザイスト・ネームは謝罪魔法で悪を倒す謝罪エクソシスト『シャザイスト』の証だ。僕達は日夜シャザイストの名にかけて
悪魔を滅しているのだ。
僕は今、とある教室からこのレポートを書いている。
「お前、誰に向けて何のレポートを書いてんの?」
僕の隣でノーパソを覗き込んでいるクソアホ野郎が脳天気な質問を投げかけてきたので、僕はこう返してやったよ。教室の椅子の背もたれによりかかり、だるそうにしているこの男はアヤ・マルカだ。
「アヤ・マルカ。君はとんだクソアホ野郎だな。僕はこうやってノーパソをカタカタ叩いて、今回の授業を記録しているんだ!僕らは疑われているんだぞ!少しは危機感を持て、このアホ野郎!」
ああ、なんてことだ。思わずアホ野郎を連発してしまったことを、すまなく思っている。
「うわ、ひでえ言われよう。何?スマ・ネイというすまなさそうなシャザイスト・ネームとは裏腹に口が悪い人なの、お前さんは?」
ああ、マルカのくそみたいなアホ面に腹が立ってくる。アヤ・マルカ=アホ野郎、と覚えとけば問題ないな。ほとんど面識ないのに、お前呼ばわりしてくるんだよ、こいつは!ホント、失礼な野郎だ。
「マルカ、君は失礼な男だよ。僕はこのとおりノーパソをカタカタしながら会話できる優秀な男だ。スマ一族は優秀なんだよ。君のところのアヤ一族は違うんだ。確かにアヤ一族はシャザイストの中でも一大勢力だ。それは認めよう。だが、君のようなアホ野郎を排出してしまうところがダメだな」
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