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そしてあくる日、空が音も無く割れ、悪魔や堕天使、化物などが地に舞い降りたことがあった。これは後に『天地ノ境日』と呼ばれ、世界に敵が増えた日として語り継がれることとなった。
彼らは人を誘惑し、翻弄し、喰らい、連れ去るなどを行い、身勝手な欲求を満たすために舞い降りたようであった。人々はそんな生活から逃れるため、何度も反乱を起こし、彼らを撃退しようとした。が、全ては虚しく打ち返され、全てに意味はなくなった。
そんな時、世界でとある七人が協力し、彼らを納得させ、三つの盟約の下、自由を取り戻したようで。
この七人は圧倒的な戦力を誇り、彼らの数を約一週間で三分の二までに減らしたという。その中には、百人で襲っても倒すことは不可能とされていた火竜、水竜、巨人も含まれており、人々が七人を最強と呼ぶ理由にもなった。
七人の子孫は現在も各国で崇められ、事あるごとに世間を賑わせている。軽く紹介すると、以下のようになる。
1.リーダー的存在であり、近距離戦を得意とし、あらゆる刃物と複数の複雑な魔法を間違えることなく同時に扱う男、『カミヤマナギト』。
2.頭脳派で、戦略、指示出しを専門とし、遠距離から相手に幻覚を見せる無属性魔法でサポートを専門とした男、『タツキサトル』。
3.魅力的な容姿で美しいとは裏腹、恐ろしい程に残虐的な内面と圧倒的な身体能力、素早さで相手を翻弄し、魔法を一切扱わない。否、魔法を扱うことが出来ない女、『ヒトシロミサキ』。
4.戦いを好まず、高台の上で様々な場所で戦う6人がいる地域を把握し、広範囲を一気に持続回復させる程の魔力を備える女、『エルザ・メスレンダー』。
5.自然系魔法の自由に発生させられる木を扱い、地底からも地上からも根と枝を生やし、敵の動きを封じ、サポートと戦闘を同時に行った男、『エドワール・ラプラス』。
6.炎系魔法と水系魔法である氷系の魔法を同時に扱い、爆発を起こし囮になり、6人が戦いやすいように行動すること、同時に逃げ回ることを得意とする男、『イワホハヤト』。
7.得意魔法不明、名前も不明、容姿も不明、性別も不明と、全てが不明な存在。存在していたはずなのに、記録すら残されていない。
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