第1章 モース

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「ん……んぅ…?」 「起きたか、イーリス。おはよう」 「うん…おはようクルト」 イーリスが目を覚ますと、窓から差す朝日の光と、本を読んでいるクルトが朝の挨拶をしてくれた。 「…ここ……」 「おはようイーリスちゃん!朝飯作ったからさっさと食べろ~!」 バン!と音を立ててドアを開いたのは昨日会ったばかりのロルフ。 その手には鉄製のフライ返しと白い皿に盛り付けられ、白い煙といい匂いを纏っている朝食。 「わぁぁ…!美味しそう!!ロルフが作ったの?」 「おう!おら、坊主も食え」 「……くそ…耳元でデカい声出すなよ…」 「お前細いからなー、もう少し食うか!」 「話聞けよ!」
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