3人が本棚に入れています
本棚に追加
第2章 ラント
「さて……お前ら、今どう言う状況かわかってるか」
「ヤバい」
「ううぅぅぅ…」
「どっちも正解だ。………なんで俺達捕まった!!!」
3人は埃っぽい、岩と砂で囲まれた場所に囚われていた。
遡ること1日…
「次の目的地を決めるぞ。」
「おっ、俺の出番だな!どんなとこに行きたい?」
沢山の街や国を知っているロルフは自信満々に名乗り出、地図を広げた。
「美味しいもの食べたい!!」
「それなら2つ山超えた街にな〜」
イーリスの願いを聞いて、ロルフは嬉しそうに自分の知っている場所を言い始めた。
「……ん?」
地図を眺めていたクルトが1つ、気付いた。
そしてそのまま2人の方を向いた。
「悪いが街には行かない。」
「「えぇぇぇ」」
「(うるせぇ…)ここに行く」
彼は地図に記されたある場所に指先を置く。
「砂漠?」
「あぁ、この当たりは山があって水も豊富なはず。1箇所だけ砂漠化してるのは不自然だろ」
「あー!それでそこにドラゴンがいるかもって事か!でもそんな情報ないぜ。」
「警戒心が強いんだろ。」
クルトは心の中でワクワクしながら、その砂漠がうつった地図を眺めていた。
「ふーん…ま、いいぜ、俺は着いてくだけだからな!」
「砂漠抜けたら美味しいもの食べたい!」
「わかった。」
……ここまではよかったのだが…
最初のコメントを投稿しよう!