2018年11月某日

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仕事を終え帰路についた。 今日は夏希も同じ時間に終えていた。 家に帰ってから、部屋着に着替えていると、夏希が口を開いた。 「お父さんから電話きたの?」 「いや…まだ。多分親父のいう通りに時間なら昨日と同じ19時くらいかな?」 「そっか。あと1時間くらいだね。じゃあーお風呂入っちゃいなよー。あたしご飯の準備しとくから」 「ご飯の準備て、今日カレーやろ2日目の美味しいカレーやん。」 「サラダとか味噌汁とか作っとくから早く入ってき!」 そう言って俺の背中を浴室の方へと押したのだった。 風呂を済ませ、ご飯を食べて、タバコを一服した。 ロロは何か空気を読んでるのか、じーっとこちらを見つめている。 「なっちも風呂入ってき、洗い物俺やっとくから」 そう言って、夏希を風呂へ送り出し、洗い物を終えた時だった。 俺のスマホが震えていた。 液晶には「親父」と、表示されていた。 俺はタバコと財布をポケットに入れ、スマホ片手に外へ出た。 夏希に親父と話してるところをまだ聞かせたくなかった。 感情的になってしまったら。とか、俺が怒ってしまうと夏希が気を使うからと言うのもあるし。 夏希の前では、強めに親父を糾弾できないと言うのもあった。 「もしもし。」 「すまん。泰平か?」 「まぁ。そりゃそうやろ。」 「昨日も電話したもんな。今時間大丈夫か?」 なんだか、気持ちが複雑である。 「まぁ、大丈夫よ。俺も色々聞きたいことあるしね」 「そうやろな。ごめんな。なんでも答えるけん。」 そう言って、2日目の親子会話が始まったのだった。
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