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”プシュッ” 親切に炎はぬぼっとに缶コーヒーのフタを開けて手渡してあげた。
なれない地上(人間界)に来てかなり精神が疲れていた見習い天使ぬぼっとはノドがからからに乾いていたため手渡されたその缶コーヒーを一気に飲み干した。 そして、・・・信じられないことに酔っ払った。
天使界にはコーヒーのような刺激の強い飲み物はなかったから。酔っ払ったぬぼっとはその場にうずくまってしまった。 「おい、キミ、大丈夫か。病院に連れて行こうか。」そう言ってぬぼっとにかけよった炎だった。
しかし、そんな親切な炎の腰をぬぼっとは両手でしめつけベアハックした。
「あいたたた、急に何するんだよ。」これには炎は驚いた。 と思いきや炎の身体が宙に浮いた。 そして、ぬぼっとにベアハックの状態のまま抱きかかえられそのまま物凄いスピードで上空を駆け上がっていった。 「なな、なにぃーーーー。」 全く訳が分からない炎。なぜ自分が今、空を飛んでいるのか。さらにジェットコースターの類が得意でない炎にとってこの上空への飛行は恐怖の何者でもなかった。 「ぎゃー、止めてくれ。スピード早い、おしっこちびるぅー。」半泣きの炎が絶叫する。 「どうだ、これで俺が天使だって分かっただろーが、がははははは。」 豪快に笑いながら炎を上空に連れて行っているぬぼっとの性格は缶コーヒーの影響でかなり乱暴な性格へと豹変していた。
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