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言葉を失ったぬぼっと。
そして、空に現れている大きな女性は身体を小さくして炎の真横に降り立った。
すぐに倒れている炎を抱き抱え
「目覚めるのです、自然の力を司る天使獣に選ばれし者よ。」
そう優しく炎の耳元で囁いた。
と思いきや何も出来ず立ち尽くしているぬぼっとの方を
きっと睨んで
「こらぁっ!見習い天使ぃ。ここは私がやっとくからとっとと次の戦士のところへ行かんかぁーっ。おめーがぼけぼけしてたら天使界はあっとゆー間に滅んでしまうだろーが。」
炎に見せた聖母のような優しい顔でなく威圧感溢れる美しさの微塵も感じさせない鬼神のような顔で叫ばれ、
ぬぼっとは半泣きになりながらその場を飛び立った。
「はっ、はーい、女神ちゃまーっ。」
恐ろしさで女神さまを女神ちゃまと言い間違えるくらいに
高速でその場から飛び立ったぬぼっとは次なる目的地へ飛んで行った。
その様子を見た女神 は
「ったく。」と軽く舌打ちして、もとの優しい顔に戻って
炎に語りかけた。
「目覚めなさい、天使の戦士よ。天使獣サラマンダールの力を受け継ぎ噴火する火山ほどの炎の力を身に纏いなさい。」
「あなたは今日から戦える力を得ることができます。
さぁ、立ち上がりなさいレッドボルケーノよ。」
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