#22 絶望の翼

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「ぐっ…なんて強さだ。アイツ、あんなものまで用意してたのか。」 『キミらを倒すためならば当然のことさ。』 ―その頃、スターティア郊外― スターティア警備兵とピスティ・ホリット連合軍の戦いはスターティア警備兵がやや優勢だった。 「…みんな、ここは任せていい?オレは今から馬宙さんの所に行く。だから、頼めるか?」 「…分かりましたぞ、新太殿!我々で耐え凌ぎましょう!さ、早く馬宙殿の元へ!」 「じゃあ、頼んだよ。頼んだからには一人も死ぬなよ!」 「「おおおーっ!」」 新太は風のごとき速さで街を駆け抜け、馬宙達二人の元へ向かった。 ―一方、馬宙達は― 「ぐぁっ!」「がはぁっ!」 馬宙と陽輝はアリゼロスの攻撃に全く歯が立たず、防戦一方になっていた。 『…ハハハハハハ!無様だな、キミ達ぃ!所詮その程度なんだよぉ、キミの強さというものはさぁ!』 ズガァァァン 馬宙と陽輝はアリゼロスの一撃で空中に放り投げられ、そのまま落下した。二人は既に血まみれになっていた。 「もう…無理なのか、アイツには…勝てないのか?」 『いいねぇその顔。ウフフ、じゃあね、哀れな反逆者共ォ!』 「マイエレメントウェイク・ブラストストリーム!」 アリゼロスが馬宙達に止めを刺そうとしたとき、緑色の螺旋状の風柱がアリゼロスに襲いかかった。 『…その声、その技…エメラス、キミの仕業か?』 「それ以外に誰がいるっていうんだ?」 「「新太!」」 「待たせましたね、二人とも!ここからは自分に任せてください!大丈夫、アイツなんかに負けるような剣技じゃないっすから!」 『フン、ザコ一匹増えたところで何ができる?ましてやキミはボクを裏切ったよねぇ。』 「こっちだって、オレの剣はクリスタラスからアンタを分離させてやることくらいはできるぜ?」 『やれるものならやってみるがいい!結晶騎士10人とボクの流技にキミは勝てるのかい?』 「勝ってみせるさ!」 ~予告~ ついに長かったアリーゼとの戦いも大詰め。重症を負ったオレたちに代わってアリゼロスと戦う新太…その先に待つのは… 次回〈命を繋ぐ追い風〉
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