#24 終止符

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『片腕失ったくらいでいい気にならないでくれますかねぇ…キミ達。』 左手を無くしてもなお健在のアリゼロス…一体どこまで丈夫なんだ。ここで、諦めてたまるか…こうなった以上、オレがやるしかないんだから。 「新太、先にいった君の分もオレは戦うよ。陽輝、最後まで相棒でいてくれてありがとう。ここからはオレ一人で十分だ。」 『フン、弔ってる暇があったらボクに攻撃したらどうだい?』 「…新太も陽輝もオレのためにここまで支えてきてくれたんだ。ここで弔わないのは人としておかしいと思わないのか?」 『命などいくらでも作れるでしょう。ここはゲームの中の世界なのですから。』 「…ふざけるな!ゲームの世界だとしても、生きている以上は誰だって死にたくない、それに仮に死んだら人生終わりなんだよ!それを書き換えようっていうお前の考えは間違ってる!」 『…蘇りたいと願う者もいるでしょうよ!』 「誰だって偽られて作られた命で生きていたいとは思わないはずだ!」 『…これだから人間は面倒なんですよ!』 ガキィィィン 「お前だって人間だろうが!」 『黙れぇぇ!この人殺しがぁぁぁ!』 アリゼロスは馬宙の胸部を切り裂き、出血させた。しかし、馬宙はその痛みを圧し殺して、アリゼロスに一太刀浴びせた。 「どの口が言ってんだぁぁぁぁ!」 馬宙は新太と同じ動きでアリゼロスに連続攻撃を仕掛けた。しかし、アリゼロスは全て受けきった。 『修剣学院時代に殺された恨み!それが今のボクを作っているのさ!キミを倒したい願いが、この剣とクリスタラスを産み出した!』 「でもクリスタラスは新太が命を懸けて壊した!」 キィィン 『ボクはキミから新太と陽輝という二つの存在を奪った!それは何故か…そう、オマエガ人間である以上、大切なものを失ったときに大きな隙が生まれる…ボクはそこを漬け込み、キミを一撃で仕留めるのさ!』 アリゼロスの攻撃でせっかく治った体はたちまち傷だらけになった。
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