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「これで終わりだ、アリゼロス!!!」
馬宙はアリゼロスを×状に切り裂いた。アリゼロスは断末魔の叫び声と共にガラスのようになった後、砕け散った。
「………終わったよ、新太。」
~その後の王都~
アリゼロスの蛮行を突き止め、それを阻止したとして功績を称えられたオレは新しく作られた王都騎士団の団長に就任した。
それに伴い、オレと陽輝はアリーゼを殺害したことを帳消しにされ、今では割りと大きい家までもらった。
瑠菜はというと、オレ率いる王都騎士団の団員として二度とアリゼロスみたいな奴が現れないように魔法も使える警備隊の育成に尽力してるよ。
ただ………心残りが一つだけあった。
アリゼロスとの戦いの中でオレを庇ってレイピアの神経毒にやられた陽輝だ。
―大図書館・地下室―
馬宙がそこへ行ってみると、そこには元気そうにリンゴを食べていた陽輝がいた。
「陽輝!よかった、二度と起きないかと思ったよ!」
「こっちこそ、心配かけさせてゴメンね、馬宙。」
「いいって、無事ならそれでいいし!」
ヘイレンさんは再び修剣学院の理事長として、学院の平穏を見守るそうだ。
「ねぇ、馬宙。今度の休みに修剣学院に行ってみようよ。エルシアとかマリナ、ミリアもきっと待ってるよ、僕たちを。」
というわけで、オレと陽輝は後日、王都からの許可や部下たちに数日の留守を任せて、まだ完全に卒業できてなかった修剣学院に向かった。
―修剣学院―
「あ!馬宙先輩、陽輝先輩も!おかえりなさい!」
オレと陽輝を迎えてくれたのはかつてオレの側つきの修剣士だったマリナだった。
もちろんそこには陽輝の側つきの修剣士のエルシアも一緒だった。
「今までどこ行ってたんですか、先輩?」
「ちょっと王都の方に行ってたんだ…そしたら、いつの間にか妖精の村とか行くようになっちゃってさ…ははっ。」
「…陽輝先輩も同じなんですか?」
「そうだよ、だけど本当に大変だったんだよ。」
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