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勇者のパーティは魔王城を目の当たりにしていた。
パーティは勇者、武闘家、魔法使い、僧侶。
勇者は大剣と盾を持ち、武闘家は指ぬきグローブにハチマキ、魔法使いはマントに杖、僧侶は錫杖を装備していた。
その中で、勇者が雄叫びをあげる。
「みんな行くぞ!これが最後の決戦だ!!」
「戦いの中に答えはある!!」
「ここで、魔王の時代を断ち切るの!」
「多くの民が泣いています。彼らのためなら、喜んでこの身を捧げましょう。」
その声に武闘家、魔法使い、僧侶の順番に応える。
「俺たちがお前らをここで止める!!」
「我らが種族に安寧を!!」
「故郷の皆の安寧のためなら…この命、くれてやろう!!」
3人組で魔物が現れた。進むスピードはバラバラで、一気に全滅しないようにとの工夫が見て取れた。
が、
「兜割り!!」「昇〇拳!!」「ファイヤーボール!!」
「ガッ…!!」「グァバ!?」「グァム!?」
勇者パーティにとっては戦闘ですらない。ならば殲滅か?いや、それも違う。彼らにとっては、そう
ただの作業だった
「それがどうした!!」
「アイツらの決意を踏みにじりやがって!!」
「勇者!!お前らはここで倒す!!」
それがどうした、俺たちは止まらんぞとばかりにまた別の3人組が現れた。
だが、
「目障りだ!飛剣 天衝刃!!」
「「「!?」」」
その3人組も声をあげる暇もなく胴体と足を生き別れにされた。
「ここまでは想定内だ!!皆の者!かかれ!!」
そこに立っていたのは真方。そう、先程魔王の御前にいた彼であった。彼の前には無数の魔物達。
先程までの3人組は斥候で、勇者の位置の把握と接近までの時間稼ぎ、そして可能であれば魔力を使わせろ、と命じていたのだ。
よく見てみると金剛と呼ばれていた巨人族の族長もいる。ここで決めるつもりなのだろう。
「『想定内』、か。ククク」
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