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かすみは直弥にもっと近づいた。肌が密着する。
「責任なんて聞きたくない。
お医者さまの言うことは絶対じゃないわ。私の祖母も余命三か月って言われたけど、一年以上生きて驚かれたんだから。
直弥さん、諦めないで治療を受けて。私、直弥さんと少しでも長い時間、一緒にいたいの」
かすみの言葉に、直弥はためらっている。
「僕だって、ずっとかすみといたい。でも、本当にいいのかなって……」
「私がいたいの。お願い、いさせて……」
ためらっていた直弥が強く抱き締めてきた。
「……ずっと傍にいてくれる?
かすみと一緒にいられるなら、きっと頑張れる。治療も受けたいって思えてくるよ。いいの?」
直弥に包まれたまま、かすみは頷いた。少しでも多くの時間を彼と過ごしたかった。
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