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日曜日の午後、一段落してコーヒーを飲みながら、二人はお互いのことを話していた。
「かすみって、お姉さんなんだ。そんな感じだね」
彼女に弟がいると聞いた直弥が笑った。
二歳下の弟は昨年結婚して、同い年の義妹も働いている。普通の夫婦だ。両親も共働きだから、今の時代では平凡な家族だと思う。
「事務用品の会社って大変そうだね。いろんな品物ありそうだからさ」
直弥の感想に、今度はかすみが笑った。
「私のいる部署って、自社製品売ってるのよ」
「え、商事なんだよね」
かすみは頷いた。社名には商事が入っている。
「うん。でも、自社製品も少しだけ作ってるの。取次だけなら利益が出ないからって。あんまり多くないけど。私、その部署の営業事務なの。
でも、固定した売り上げあるのよ。お客さんに使いやすいって言ってもらってるし」
「そうなんだ。僕も買ってみるかな」
直弥が興味を持ってくれて、かすみは嬉しかった。
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