第6話 風紀委員の憂鬱

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ーーー ___好きとはなんだろう。 優しく宥めるように、慰めるように右手を繋ぐモモちゃん先輩に問いかけた。 モモちゃん先輩は困った顔をした後に、頬を少し赤らめて...それは欲なんだ。と小さく呟いた。 『欲?食欲とかそういうの?』 「それは生きるための欲でしょ、この欲は違う・・・自分の物にしたいとか自分だけを見て欲しいとかそういう自己満足の欲かな?」 『ふーん・・・面倒臭いね、好きって』 「いつかソラにもわかるよ」 『えー、そうかな?』 「____だってソラの瞳は青い空みたいに綺麗で且つ求める様な空だから、きっといつか欲しくなるんだって僕は思うかな。太陽の様に明るい人でも雲の様に独占欲の塊みたいな人でも・・・そういう人を求めているんじゃないかな?」 『・・・よくわかんないや』 「ソラは空だからね、無くても困らないだろうけど、あったらすごく充実して、毎日が楽しくなって、幸せになれる日々が訪れるよ」 『幸せ・・・か、好きになったら幸せになれるの?』 「それは自分次第だよ、少なくとも僕は幸せになるために親衛隊に入ったからね!」 夜明けの様に明るく笑ったモモちゃん先輩は僕の手を軽く握りしめた。 嘘ばっかり、今すごく辛いんだよね... 好きなのがすごく辛いんだよね... 生徒会長(好きな人)が毎夜たくさんのチワワちゃんを部屋に連れ込んでいるのが。 どれだけ守っても、助けても、認められない事が。 すごく、すっごく...辛いんだよね。 やっぱり好きって面倒臭い、よく先輩は飽きずに好きになれるね、好きでいられるんだね...僕にはわからないよ。 好きだとか愛だとか..... 『・・・何も、わからないよ』 ーーー
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