僕たちのお返し

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 女子二人は、ミニスカートだった事を思い出して、スカートを抑えるが急な階段では意味がない。  夕日の様に染まる女子と男子の顔 「見た?」 「見えてない」  二人の男子の顔は、パンツを見た事を物語っている 「うそ?」 「見えなかった。見てない」 「本当?」 「うん」  嘘なのは明白なのに、男子は嘘をついた。見られたのは解っているが、嘘を信じた二人の女子。  学校に提出された4枚の似たような構図で描かれた宿題。  その中の1枚が金賞を獲得する。  4人は幼馴染だ。家が隣り合っている。 「神社にお返ししないとね。特に、たっくんは!」 「俺?」 「そうでしょ!金賞が取れたのも、神社で写生したからでしょ!」 「そうね。それに、私のパンツを見たでしょ?」 「だから、見てない!早織のパンツもは見てない」 「嘘!だって、大ちゃんが喋ったよ!私が白で佳奈がピンクだったって!」 「大介!お前!内緒だって約束しだろう」 「だって、教えなかったら」 「なんだよ!」 「拓也が、カナちゃんの事を好きだって、カナちゃんにバラすって」 「おま、何を、佳奈!違うから」 「え?違うの?私、たっくんの事、大好きだよ。たっくんなら見られても平気じゃないけど、いいよ?」  4人の中に微妙な雰囲気が流れる。     
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