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ロリポップ
1988年5月25日、4歳の男児を絞殺。子供の力で絞めたため跡が残らず、突然死として処理された。 ロリポップはこれに反発し、保育所を荒らし警察に対し挑発的なメモを残した。
その後もロリポップは遺族を嘲笑したり、犯行現場を描いてみせるなど露骨な行動を取ったが、虚言癖があるため深刻には捉えられなかった。 7月31日、3歳の男児の絞殺死体が発見され、微弱な絞殺跡から少年犯罪の可能性が浮上。これまでの聞き込みや本人の行動から、ロリポップが疑われた。ロリポップの虚言癖はここでも捜査を混乱させたが、男児の母親の証言(当初は関与を否定していた)によって犯行の経緯や物的証拠の隠し場所などが判明し、逮捕となった。
ロリポップは取調官に暴力の楽しみを語るなど、サディズムの傾向が強くあった。劣悪な家庭環境などが犯行の遠因とされたが、詳細は不明。母親の紗栄子は売春婦をしながら未婚のまま17歳でロリポップを産むが、紗栄子は息子に愛情を抱かなかった。ドラッグの常用者でもあり、ロリポップがそのドラッグを誤って服用し、生死をさまよったこともあったという。継父の辰雄は紗栄子に養われ、一家は紗栄子の稼ぎと生活保護で暮らしていた。紗栄子からは、辰雄を「叔父」というように躾けられていた。父親となると、生活保護が減額させられてしまうからである。
初犯のときは19だったが、極端に痩せていて握力も幼児並だったのだ。
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