二、俺の話を、俺の話を、俺の話を聞けええええい(イエイ

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二、俺の話を、俺の話を、俺の話を聞けええええい(イエイ

* 『ママ、あのこ、いたいいたいされてる』 『え? どの子?』 『いたいいたいってないてる』 お母さんの表情がくしゃっと歪んだ。何かに感づいたらしい。 『本当にあの子? あの子、見た目もふっくらしているしブランド物の服を着ているし、清潔そうよ。本当?』 母は何度が私に聞いたので、私も頷いた。 『あのね、わたし、みたの。うごかないイシみたいだった。うごいたらだめって。あのこ、うちのこにしたらダメなの?』 『……ちょっとだけまってて』 『だってこどもがたくさんいたら、ゆうふくなんでしょ。かねもちになれるんでしょ。だったらうちであのこもくらそうよ』 だってあのこ、くるしそうにいきてるよ。 私は言われるがまま、母と仕事から帰ってきた父を連れて、どこかを歩いていた。 そして私が指さした小さな穴の先を見て、母は泣き崩れた。 私は意味が分からず、首を傾げると父が私の目を押さえた。 『忘れなさい。見てなかった。いいね。るかはなにもみていない。いいね』 何度も洗脳するように父が言うので、頷いて帰ろうって言った。 でも油断した父からすり抜けて、私は再び穴を覗いた。 『きゃあああああああっ』 真っ赤。真っ赤。赤い部屋。 赤い部屋、泣く母、電話をする父、発狂した私。 真っ赤な部屋の真ん中で腕を押さえて泣いている男の子がいた。
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