6年間の離れていた空白の時間を埋める ~美優~

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帝国ホテルのスイートルームに泊まった次の日。 芸能リポーターに和真くんとホテルからでるところを撮られてしまった。 普通なら隠すところだけど、堂々としている和真くん。 「彼女とは中高一貫校時代から付き合ってましたが何か?大学進学で離れていましたが、離れていても心は繋がっていた。来年、結婚します。では」 芸能リポーターが固まるぐらい堂々とし、早速とわたしを連れてホテルを出た。 ホテルを出た後に、わたしの実家に荷物を取りに行った。 日曜日で家にいたわたしの両親に、和真くんは結婚の承諾を貰った。 和真くんと中高一貫校時代に長く付き合ってた事を知ったのと、和真くんの活躍を知ってるから、父も母も、安心してわたしを和真くんに託した。 その後、和真くんの実家にも寄った。 中高一貫校時代に何度も伺っていて、もはや娘みたいに接してくれてたご両親だったから、結婚を伝えたら、かなり喜んで下さった。 その後、京都のわたしの学生時代から長く住んでいる1Kで8畳しかない狭い賃貸マンションに向かった。 6年前にここで、和真くんと結ばれた。 なにもかも、6年前と同じ。 古くなりボロボロになって、買い換えた物も、同じような物を選んだ。 和真くんと暮らした4ヶ月半を忘れないように、なにもかもを変えずにいたわたし。
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