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彼との共鳴 ~美優3~
大学院修士課程を修了する間際に、わたしの小説が今年の夏の東映アニメに選ばれたと連絡があった。
わたしの自信作【君が奏でる世界】
毎シーズン、ありがたい事に、アニメ映画や実写映画にわたしが手がけた小説を使って頂けて嬉しく思っていた。
大学院を卒業したら、人と関わる生活から解放されるから、歌番組には出演する気は無いけれど、舞台挨拶や取材には応じようと考えてた。
東映アニメに選ばれた事で、声優さんについてなどの連絡を定期的に受ける。
今回もわたしの曲は挿入歌として使われる。
アーティストとしては無能なわたし。
主題歌についてはまだ決まってない。
主題歌は毎年大ヒットを起こす事もあり、有名なアーティストを選出するため、なかなか決まらない。
わたしは小説を提供するだけで、映画製作については東映さんに一任してる。
6年間学んだK大を卒業したわたし。
東京に戻ろうかと頭によぎったけど、K大に入学して4ヶ月半、和真くんと過ごした賃貸マンションにとどまった。
理由は、もしかしたら、仕事か何かのついでにわたしの賃貸マンションにひょっこり来てくれるかもしれないと思ったから。
わたしは、いまだに、和真くんと再会し、一緒に人生を歩む事を考えていた。
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