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彼との共鳴 ~美優4~
【君が奏でる世界】の試写会が行われる日。
和真くんがアメリカから駆けつけると聞き、張り切っておめかしして会場に駆けつけたわたし。
海外からかけつける和真くんは時間通りに会場入りをするのは無理な話で、わたしは試写会の放映中の時間に声優を務めた俳優さん達とイタリアの店でごはんを食べた。
わたしを異様に口説いてくる俳優さんをむしし、パスタとカルパッチョを堪能し、時間を見て劇場へ戻った。
戻ると、舞台袖に、ずっと会いたくて会えなかった和真くんがいた。
少し背が伸び、男の色気を過剰に漂わせていた。
舞台挨拶。小説家のわたしが初登場したより、世界で活躍してる和真くんが注目されるのは当たり前の事で、ファンの大半は和真くんに見惚れてた。
和真くんの生歌が聴きたいファンのために、和真くんと主題歌を歌うわたし。
和真くんの歌唱力に完全に負けてる。
久しぶりに見る和真くんの格好良さに魅了されてるわたし。
なんとか歌いきれたけど、和真くんが別世界の人に思えて戸惑ってしまった。
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