高校を卒業した日に約束した事

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~古跡 和真(こせき かずま)~ 最難関の国立付属中高一貫校に入学した俺は、そこで、天使のような彼女に出会い、一目で恋に落ちた。 小さくて華奢な身体、茶色いふわふわした天パな髪。 雪のような白い肌に、大きな瞳に小さな形のいい鼻と口。 守ってあげたくなるぐらい大人しい子。 俺もいわゆるイケメンの部類で勉強もスポーツも学校1で、明るい性格だからか、モテた。 言い寄ってくる女子が多くいたけど、どうしても、天使のような彼女以外は興味が持てず、常に彼女の側にいて、彼女と恋人同士になり、常に俺の側に彼女を置いた。 でも、大学進学の時に、俺はアメリカに行く事にした。 理由は最新のテクノロジー技術を学び、アーティストとして、そしてテクノロジストとして成功したかったから。 彼女と離れたくなかった。 でも、彼女と1度離れても、また再会したら元の関係になれると思ったから、俺はアメリカに行く事にした。 『お互い夢を叶えたら、また、逢おう』 真面目な彼女は、きっと、夢を叶えるために努力する。 俺以外の誰かと付き合う事なく、夢実現のために邁進する。 俺は、そう願って、彼女と別れた。
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