6年間の離れていた空白の時間を埋める ~美優~

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「懐かしいな。美優、小説も曲も売れてるのにこの部屋にずっと居続けたんだな。なんか、嬉しい」 和真くんと暮らした4ヶ月半があったから、わたしは和真くんと離れてても耐えれたんだと思う。 火曜日と水曜日はスクールカウンセラーの仕事で朝から夕方まで家を開ける。 和真くんがわたしのパソコンに自作の楽曲プログラムを入れてくれたけど、わたしの歌唱力だと音に負けてしまうから使う気はしない。 パソコンをいじくって、MVが作りやすくしてくれた。 テレビのワイドショーで、堂々と交際を認め結婚宣言をした和真くん。 アーティストの交際と結婚はファンへの裏切り行為だと思われてるけど、それで離れるファンならいらないと気にしてなかった。 中高一貫校時代からの深い愛的に、話を膨らませて美化されたワイドショーもあった。 芸名についても、お互いの名字を入れ替えて名乗ってたのもあり、そこを突かれ、ネタにされた。 6年間付き合い、6年間は離れ、また、再会し、交際も再開する。 美談なエピソードといえば、そうかもしれない。
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