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彼女に追いつき、追い越した ~和真2~
アメリカの大学は9月から翌年5月までのま9ヶ月間を1年というくくりにしている。
それをアカデミックイヤー(Academic Year)といい、6月から8月の終わりまではバカンス休暇になっている。
この期間にカリフォルニア工科大学の学生は、ApploやGooglなどの企業にバカンスで休む社員の代役兼ねてアルバイトとして採用され、勉強をさせて貰う。
俺も3ヶ月も休みがあるから、日本に帰って美優に会いに行きたいと思った。
だが、それは、最新技術と高度な技術を身につけるチャンスを失う事になる。
だから、大学院博士課程を修了するまでは日本に帰国する事を諦めた。
ただ、がむしゃらに勉強した。
カリフォルニア工科大学て、日本人の学友が5人もできた。
自動車メーカーや電器メーカーの御曹司で高い技術を習得するために留学したのが3人
。
AI開発の最先端技術を学ぶために留学したのが1人。
そして、俺と同じでテクノロジーの世界で起業して活躍したいと考えて留学し、俺の親友となった 有川秀人。
仲間に恵まれた事で、技術を習得するために貪欲になり、6人でいろんな分野のテクノロジーに手を出し、知識を身につけていった。
研究が大変過ぎて、毎日があっという間に過ぎていた。
そんな生活を送る日々。
アマチュアの日本人の手がけたYouTubeの楽曲動画が注目を集めてるのを知った。
それが美優が手がけた楽曲で、俺は動き出さないといけないと気づいた。
美優は中高一貫校時代に俺がパソコンでやっていた事を見よう見まねでアニメーションを作り上げていた。
友人達に多少サポートして貰いつつ、俺もこの4年間学んできたテクノロジーを駆使し、楽曲を作り上げた。
そして、1年半かけて、やっと美優を追いつくだけでなく追い越し、世界で1番注目されるアーティストになった。
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