通禁電車

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すぼめられ挟まれた唇に吸われるようにもされると、つられるように下腹部が浮き上がった。 我慢が効かない……視覚が閉じられているせいで、耳からしか今の状態が知れず、 じゅぶじゅぶと啜る音に、ねちゃねちゃと唾液が絡む音が混じると、 それだけで感じてきて、理性など飛んではしたなく乱れてしまいそうだった。 「……あなたも、たいした好きものですよね?」 皮肉めいた言い方さえも、言葉責めを受けているようで、感じるのを抑えられない。 「……ぅんッ……あァ……」 俺の反応に、男は満足そうにクッ…とだけ笑うと、 「そろそろ、イかせてあげますから…」 と、強く先っぽを啜り上げた。 「んくっ…!」 耐えられず放たれた精液を、ごくっと呑み下す音がして、 「……こっちも、してもらっていいですか?」 と、口元に相手のものが差し出された。
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