688人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
よ…よせって。何…する…「あっ…」
思わず口から声がこぼれて、弄ばれ感じてしまったことが恥ずかしくもなった。
声をつい上げたことで、背後から仕掛けていた誰かは、同意されたものと受け取ったのかもしれない。
股間の手は、ますます捏ねくり回すようにも下腹部を執拗に弄ってきた。
違う……感じてない、同意じゃない……やめろ、やめてくれ……。
頭では拒絶の言葉がぐるぐると回るのに、それは一向に言葉にはならず、
口から出るのは、「あっ…ふぅ……」という感じているとしか思えない息遣いだけだった。
手の指が、ズボンの布越しにツーっと竿を下から上へなぞるようにも辿ると、
いよいよ我慢がし切れなくなって、ピクリとそこが疼いた。
「やめ……」
ようやく小さく声に出して、下半身で蠢いている手を上から押さえ付けると、
ふとその手の動きは止まって、すっと引っ込んだ。
やっとやめてくれたと思ったその直後、ちょっと勃起してしまったものを隠そうとあてがっていた手の中に、ふいに何かが握らされた。
最初のコメントを投稿しよう!