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同時に、電車が駅に着き、ドッとたくさんの人がドアから押し出されて、
自分も流されるようにホームへ降り立つと、先ほど掴まされたものを手の中で開いてみた。
それはメモ帳の切れ端で、
『この続きがしたければ、明日も同じ時刻の同じ車両へ』
と、書かれていた。
続きって……と、呆然と紙片を見つめた。
なぜ俺が、続きがしたいだなんて……そこまで思うと、下着の奥で下半身がまたぴくりと疼いて、
さっきの這うような手の感触が、ありありと思い浮かんだ。
(…何が、続きだ…)そう考えて、浮かんだ記憶を頭の外へと追いやって、
俺は、ぐしゃりと紙を握り潰した……。
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