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【 運命の日・続き 】
器用にボタンを全部外され、ズボンのボタンもいつの間にか外されていて、肌に衣服が触れるのが嫌で、カイルもアランのシャツのボタンを全て外した。胸に触れる温かさに身体の芯まで温められていく。
尖り始めた胸が布地に擦れるだけで腰にジンと響く快感があった。
「あっ…」
離れた唇が頬を舐め、耳殼に沿わされ、耳朶を吸い上げられた。
悪寒にも似た感覚が背筋を走り抜ける。指が反対側の耳朶を揉んで刺激し、触れるか触れないか程度の軽さで、耳の裏から頬、頬から顎、顎から首筋へと辿っていく。くすぐったいの奥に隠れている感覚を意識すると、肌が泡立ち、感覚を更に鋭敏にする。同じだけ触れたいのに、指先が震えて上手くいかない。
焦れったくて、悔しくて、唇を噛み締めた。
「カイルー、噛んだら唇、切れるよ?」
笑いながら唇を舐められた。
「ほら、口開けな」
楽しそうなアランを睨みながら、力を緩めると上唇を吸われた。
「緩めてねぇとキスも出来ないでしょ?」
噛み締め過ぎて赤くなってる唇は、ペロっと舐められただけでも微かに痛い。
「俺も……俺もアランに触りたい」
「触ってんじゃん」
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