【 運命の日・続き 】

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 そうじゃなくて、カイルが感じている、このゾワッとした気持ちよさをアランにも与えたいのだ。分かってもらえないなら……ガッ!とアランの頭を掴んで顔中にキスをし、喉元から顎にかけて舐め上げた。くすぐったいと笑うだけで、大して効き目は無さそうだ。  その余裕ぶりを壊してみたい―――くすぐったがって力が緩んだ瞬間を見逃さず、足でアランの身体を引っ掛けて転がし、馬乗りになった。  簡単に引っくり返されて呆然としてるアランを見つめたまま、唇を舐める。緊張で唇は乾いていたが、期待が体温を上げる。  襟部分を持って左右に開き、現れた肌に舌を這わせた。顎から喉へ、鎖骨の窪みから胸、臍へと身体の中心を狙って舌を下ろしていく。腰部分、まだズボンを履いてる肌との境目にも舌を這わせながら、ズボンのボタンを外した。  布地の上から触るアランのものは、硬く熱くなっている。そっと掌で包み、上下させるとビクビク脈動が伝わってきて、カイルの口許を綻ばせた。  ズボンを開いた隙間に舌を差し込み、根元から舌全体を使って舐め上げた。下着から覗く先端は舌先でちろちろ舐めてやり、軽く歯を当てる。それだけでぐっと質量が増したようだ。 「おいおい、マジで勘弁してよ……」  天を仰ぐアランに、微かにあった抵抗が飛んだ。横から唇で挟み、指で擦る愛撫に洩れる詰めた吐息に興奮する。 「くっ、マジ、ヤベー……ッ」     
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